
消費税について教えて下さい。
1.消費税の基本的な仕組み
消費税は、事業者が販売する物品やサービスの価格に課されるもので、それが流通の各段階において累積的に転嫁され、最終的にはその物品やサービスを消費する消費者が負担する税金です。一般にいわれる消費税(5%)は、国税たる消費税(4%)および地方消費税(1%)から構成されています。
2.消費税の納税義務者
消費税は、物品やサービスを提供する事業者が納税します。なお、基準期間(一年決算法人にあっては「前々事業年度」のことをいいます)における課税売上高が1,000万円以下である事業者は、消費税の納税義務が免除されます。ただし、新たに設立された法人で基準期間における課税売上高がないという場合には、事業年度開始の日における資本金または出資の金額が1,000万円以上の法人については、納税義務は免除されません。
3.納付する消費税額
原則として、売上金額(資産の売却等による収入を含みます)に課された消費税額から仕入(設備の購入や経費等の支払を含みます)に際して仕入先に支払った消費税額を控除した差額が、事業者の納付する消費税額となります。(特例として、課税売上高を基にみなし仕入率を用いて納付する消費税額を計算する「簡易課税精度」があります。)
4.消費税の申告
法人事業者は、課税期間(原則として、その事業年度のことをさします)ごとに課税期間の終了後2ヶ月以内に所轄税務署長に対して消費税の確定申告書を提出するとともに、その申告書に係る消費税額を納付しなければなりません。