
法人税の税務調査の流れについて教えて下さい。
1.税務調査の通知
会社の基本情報の聞き取りからはじまり、法人税だけでなく消費税等のその他の税目の調査も並行して行われます。
2.税務調査当日
調査当時は、一般的に調査官が社長と面談し、会社の沿革や業務内容、最近の業績等を聞くことからスタートします。会社概要の聞き取りが終わると、会計帳簿をもとに会社の税務処理の適正性についての具体的な調査が行われます。調査では、法人税のみならず、消費税・源泉所得税・印紙税等の調査も並行して行われるのが通常です。
3.税務調査後の対応
税務調査において調査官から申告漏れを指摘された場合において、その内容に納税者が同意したならば修正申告書を提出することになります。一方、同意せずに自主的に修正申告書を提出しなかった場合には税務署長から更正処分を受けることになります。なお、申告漏れにつき悪質なケースと認められる場合には、通常の過少申告加算税に代えて重加算税(増加した税額の35%)が課されることになります。
参考 法人税の実地調査の状況(国税庁のホームページより)
項目 | 単位 | 平成19年 | 平成20年 |
実地調査件数 | 千件 | 147 | 146 |
非違があった件数 | 千件 | 109 | 106 |
申告漏れ所得金額 | 億円 | 16,259 | 13,255 |
うち不正所得金額 | 億円 | 4,268 | 4,195 |
調査による追徴税額 | 億円 | 3,916 | 3,272 |