ソニー生命のがん入院保険と終身がん保険(08)の税務取扱いについて詳しく教えて下さい。

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ソニー生命のがん入院保険と終身がん保険(08)の税務取扱いについて詳しく教えて下さい。

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詳しい税務取扱いについては以下の通りです。

 2012年4月27日の改正により、当社の商品で新しい税務取扱いの対象となるのは、「がん入院保険」と「終身がん保険(08)」になります。がん入院保険は、保険料払込期間が終身払込のみであり、理解しやすいかと思いますが、終身がん保険(08)は低解約返戻金特則(ていかいやくへんれいきんとくそく。契約開始から数年間の払い戻し率を低く抑えることによって保険料を割引くオプション)の有無や保険料払込期間によって経理処理の方法が異なるため、少し複雑となります。以下で具体的な経理処理について説明します。

1.がん入院保険

 がん入院保険は、保険料払込期間が必ず終身払となりますので、保険期間の前半の5割期間では、単純に支払保険料の2分の1相当額を資産に計上し、後半の5割期間では、支払保険料の全額を損金に算入するとともに、前半の期間に積み立てた資産の額を期間の経過に応じて取り崩します。なお、低解約返戻金特則を付加しな終身がん保険(08)で保険料払込期間が終身払の場合も同様の経理処理となります。

【仕訳例】

がん入院保険
契約者・がん死亡保険金受取人・がん入院給付金受取人:法人
被保険者30歳男性 入院日額:60,000円 年払保険料:826,500円
保険期間・保険料払込期間:終身



■前半5割の期間の経理処理 計算上の保険期間は、105歳-30歳=75年となります。前半5割期間に1年未満の端数がある場合は、その端数は切り捨てます。このケースの場合、前半期間を計算すると、75÷2=37.5年となりますので、端数を切り捨てた37年間が前半の5割期間となります。

借方 貸方
前払保険料 413,250円
がん保険料 413,250円
現金 826,500円


■後半5割の期間の経理処理  支払い保険料の全額を損金に算入するとともに、前半の期間に積み立てた資産の額を取り崩して損金に算入します。
前半期間で積み立てた資産計上額=413,250×37年=15,290,250円
資産計上の取り崩し額=15,290,250÷38=402,375円

借方 貸方
がん保険料  1,228,875円 現金 826,500円
前払保険料  402,375円

2.低解約返戻金特則を付加しない終身がん保険(08)

 低解約返戻金特則を“付加しない”終身がん保険(08)の終身払の経理処理は、がん入院保険と同様となります。ここでは、短期払の場合について説明します。短期払の契約では、支払保険料の中に本来であれば将来支払うべき保険料が含まれています。そのため、終身払のように単純に支払保険料の半額を資産計上するわけではありません。さらに、短期払の倍は、保険料払込期間が保険期間の前半の5割期間よりも長いのか、短いのかで経理処理の方法が異なります。それぞれのケースについて具体例で解説します。

保険料払込期間が保険期間の前半の5割期間より短い場合

【仕訳例】

がん入院保険(08)
契約者・がん死亡保険金受取人・がん入院給付金受取人:法人
45歳男性 入院日額:30,000円 年払保険料247,740円
保険期間:終身 保険料払込期間:65歳 がん診断給付金倍率:0倍

保険料払込期間中の経理処理

 支払保険料のうち、当期に対応する保険料の2分の1を損金に算入し、残りの2分の1を当期に対応しない保険料と合わせて前払保険料として資産に計上します。

当期に対応する保険料=247,740×20年(払込期間)/60年(保険期間)=82,580円
当期の保険料のうち損金に算入する金額=82,580÷2=41,290円
当期の保険料のうち資産に計上する金額=82,580÷2=41,290円
当期に対応しない保険料と資産に計上する金額=24,470-82,580=165,160円

借方 貸方
現金 247,740円
前払保険料① 41,290円
前払保険料② 165,160円
現金 826,500円

 ここで、資産に計上する前払保険料を、当期の保険料のうち資産に計上する部分を「前払保険料①」、当期に対応しない保険料として資産に計上する部分を「前払い保険料②」と分割して記載しているのは、通達に基づいて保険期間の前半に資産計上する部分(=前払保険料①)と、短期払のために資産計上する部分(=前払保険料②)では、資産を取り崩す時期と基幹が相違するため、分けて考えておかないとあとで複雑になってしまうためです。ただし、実際に経理処理を行う際はこのように分割する必要はありませんので「前払保険料」で合算・統一して処理して下さい。

保険料払込期間終了後、かつ、保険期間前半5割の経理処理

 当期に対応する保険料を前払保険料②から取り崩し、その2分の1を損金に算入し、残りの2分の1を前払保険料①として資産に計上します。

短期払の経理に基づいて資産計上していた前払保険料②の金額
=165,160×20年(保険料払込期間)=3,303,200円
当期に対応する保険料として取り崩す前払保険料②の金額
=3,303,200÷40年(残りの保険期間)=82,580円

借方 貸方
がん保険料   41,290円
前払保険料①  41,290円
前払保険料②  82,580円


保険期間後半5割の経理処理

 保険期間前半で積み立てた前払保険料①を残りの保険期間(30年)に応じて取り崩して損金に算入するとともに、短期払の処理に基づいて計上してきた前払保険料②のうち当期に対応する部分を損金に計上します。

前払い保険料①として資産計上している金額
=41,290×30年=1,241,700円
後半の保険期間で均等に取り崩す前払保険料①の金額
=1,241,700÷30年=41,290円
当期に他王する保険料として取り崩す前払保険料②の金額
=82,580円

借方 貸方
がん保険料  123,870円 前払保険料①  41,290円
前払保険料②  82,580円


保険料払込期間が保険期間の前半5割期間より長い場合

【仕訳例】

終身がん保険(08)
契約者・がん死亡保険金受取人・がん入院給付金受取人:法人
被保険者:30歳男性 入院日額:10,000円 年払保険料:53,340円
保険期間:終身 保険料払込期間:70歳 がん診断給付金倍率:100倍

保険料払込期間、かつ保険期間前半5割期間の経理処理

 支払保険料のうち、当期に対応する保険料の2分の1を損金に算入し、残りの2分の1を当期に対応しない保険料と合わせて前払保険料として資産に計上します。

当期に対応する保険料=53,340×40年(払込期間)/75年(保険期間)=28,448円
当期の保険料のうち損金に算入する金額=28,448÷2=14,224円
当期の保険料のうち資産に計上する金額=28,448÷2=14,224円
当期に対応しない保険料と資産に計上する金額=53,340-28,448=24,892円

借方 貸方
がん保険料   14,224円
前払保険料①  14,224円
前払保険料②  24,892円
現金      53,340円


保険料払込期間、かつ保険期間後半5割期間の経理処理

 支払い保険料のうち、当期に対応する保険料全額を損金に算入し、当期に対応しない保険料は引き続き前払保険料②として資産に計上します。さらに、前半期間で積み立てた前払保険料①の金額を、残りの保険期間で均等に取り崩して損金に算入します。

支払保険料のうち当期に対応する保険料=28,448円・・・(イ)
支払保険料のうち当期に対応しない保険料=24,892円
前払保険料①として資産に計上している金額=14,224×37年=526,288円
後半の保険期間(38年間)で均等に取り崩す前払保険料1の金額=526,288÷38年=13,849円※・・・(ロ)
※小数点以下は切り捨てています。
損金に算入する金額=(イ)+(ロ)=42,297円

借方 貸方
がん保険料   42,297円
前払保険料②  24,892円
現金      53,340円
現金      13,849円


保険料払込経過後の経理処理

  前半機関で積み立てた前払保険料①を引き続き取り崩して損金に算入すると共に、短期払の処理に基づいて計上してきた前払い保険料②のうち当期に対応する部分を取り崩して損金に算入します。

取り崩す前払い保険料①の金額
=13,849円・・・(イ)
短期払の処理に基づいて資産計上していた前払保険料②の金額
=24,892×40年(保険料払込期間)=995,680円
当期に対応する保険料として取り崩す前払い保険料②の金額
=995,680÷35年(残りの保険期間)=28,448円・・・(ロ)
損金に算入する金額=(イ)+(ロ)=42,297円

借方 貸方
がん保険料   42,297円 前払保険料①  13,849円
前払保険料②  28,448円


3.低解約返戻金特則を付加した終身がん保険(08)

  低解約返戻金特則を付加した終身がん保険(08)の解約返戻金は、保険料払込期間が短期払の場合では保険料払込期間中は発生せず、保険料払込満了後はがん入院給付金額の10倍となります。また、終身払の場合では保険期間を通じて解約返戻金はありません。このような商品特性から、低解約返戻金特則を付加した終身がん保険(08)は、新しい税務通達の「例外的な取扱い」に該当すると考えられます。したがって、低解約返戻金特則を付加した終身がん保険(08)は、払込期間にかかわらず、保険料払込の都度支払保険料の全額を損金に参入します。

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