準備預金積み操作
準備預金積み操作とは
日銀がインターバンク市場金利誘導を目的として、日々の準備預金積上げの状況を調整すること。日本の準備預金制度では、1ヶ月間の平均預金残高に基づいて算出される所要準備預金残高を、当該月の16日から翌月15日までの平均残高として、日銀における当座預金に預け入れることとなっており(平均後積み方式)、機関中の各銀行の日々の実際の準備預金残高に関しては、ある程度の自由度がある。こうした状況の下で、日銀が、貸出回収等により、準備預金残高が平均的な所要額を下回るような厳しめの金融調節を行うと、期中の平均所要額対比でみた「準備預金積上げ進捗率」が遅れるため、各金融機関の資金調達意欲が高まり、インターバンク市場金利は上昇する。こうしたメカニズムを通じて、日本銀行は短期金融市場金利をコントロールしている。