円の国際化
円の国際化とは
国際間の貿易・資本取引における円の使用頻度が高まるとともに、海外の公的機関・民間企業等による円建て資産の保有度合いが高まること。
円の国際化の現状は、取引面や公的・民間の資産保有面のいずれにおいても、米ドルはもちろん、独マルクと比較しても低い水準にある。今後円の国際化が進展していくためには、日本の国内金融・資本市場を国際化・自由化の方向で一層整備・拡充するとともに、ユーロ円取引の一段の自由化を図ることが望まれる。
また短期国債市場等、流動性や信用性に優れた円資産運用市場の拡充、海外市場に比較して円運用に不利な税制の変更など、海外非居住者による円建て取引、円建て資産保有のインセンティブを高まることの重要性が指摘されている。