保守主義の原則(principle of conservatism)
保守主義の原則(principle of conservatism)とは
「企業会計原則」の一般原則の一つ。企業の財政に不利な影響を及ぼす可能性がある場合には、これに備えて適当に健全な会計処理をしなければならないと定めている。保守主義は一般に社会で用いられているような意味ではなく、会計処理に当たって慎重な態度で手堅く行うことをいう。保守主義の例として、棚卸資産の評価に低価法を採用したり、固定資産の減価償却をできるだけ早くすませたりするほか、損益の計算に当たって費用は発生主義に基づくが、収益は実現主義によって計上する–といった場合があげられている。