会計原則(accounting principles)
会計原則(accounting principles)とは
企業会計の基本を形成するもので、企業会計の処理に当たって従わなければならない基準とされる。会計原則は法律として制定されたものではなく、企業会計の実務のなかに慣習として発達してきたもののなかから一般に公正・妥当と認められるところを要約したものであり、いわば運動競技などのルールのようなものとされる。ルールは法律ではないが、ルールがなければ運動競技は成立しないわけである。会計原則は歴史や伝統のうえに立脚した慣行などに基づいて会計専門家の団体などによって形成されることになり、米国ではAPB、FASBなどが発表している。わが国では、昭和24年に当時の経済安定本部企業会計制度対策調査会(現在、金融庁企業会計審議会)の中間報告として「企業会計原則」が設定され、その後、修正を加えられながら現在に至っている。