企業提携(corporate alliances)
企業提携(corporate alliances)とは
複数の企業が互いになんらかのメリットを得ようとして協力体制を構築すること。M&Aは複数の企業が合体するのに対し、提携は各企業が独自性を持ちながら連合する弱い統合である点が特徴。当初の目論見通りメリットが得られなかった場合、提携は解消に向かう場合も多い。
提携には出資を伴う資本提携と、出資を伴わない業務提携の2つがあるが、資本提携の場合、合弁会社(ジョイント・ベンチャー)を形成することが多い。提携には戦術を目的としたものと、戦略の実現を目指した提携の2つがある。
戦術的提携はライセンス契約によって製品多角化を図るとか、資本制約を克服するためとか、海外での政府規制を逃れるためといた理由によるものが多い。これに対し、戦略的提携や、巨大になった投資額に対するリスクの共同負担、研究開発費の共同負担、相互補完的技術やスキルの修得、新市場進出への傷害克服などを目的とし、外的成長を目指している点が特徴。