二要因理論(two factor theory)
二要因理論(two factor theory)とは
職務の満足は個人の職務内容に関連する要因(たとえば仕事の達成、やり甲斐のある仕事、重い責任など)と関係し、不満足は個人の職務環境に関連する要因(たとえば会社の方針と管理、人間関係、監督者の質、賃金、労働条件など)とそれぞれ関係しているという説。
ハーズバーグは前者を「動機づけ要因」、後者を「衛生要因」と名付けた。「動機づけ要因」は個人の心理的成長を促し、自己実現を満たし、動機づけに直接貢献する。一方、「衛生要因」は、予防的、環境的なもので、それ自体、個人の成長はもたらさないが、それがなければ、従業員の不平不満のもとになる。
この二要因理論を現実に経営に応用するには①仕事を複雑にする、②職務に成長の可能性を残す、③高度の課業を与える、④職務が個人的価値と個性にマッチする--などが重要だとハーズバーグは言っている。